bodytune

AT修行


4月から通い始めたBody Chance。僕がアレクサンダー・テクニーク(AT)をやっているのは、並行して学んでいる鍼灸・マッサージ施術者としての体の使い方や、大好きなコントラバス演奏に役立つというのがそのきっかけですが、最近は、日常の何気ないありふれた動作や、ものごとへの感じ方、考え方といった動作ですらないものに対してもATではどうだろう?と意識するようになってきました。ATはさすがに西洋の禅と言われるだけあって、知識や理屈を知っていても意味はなく、各自自分なりに咀嚼し日々の活動においてそれを実践する中に意味があります。それがひいては楽器の演奏とかダンスとかいった特定の動作にも役立っていくし、健康な状態を長持ちさせることにもつながっています。その原理は、頭と脊椎の協調作用というごくごくシンプルな話に還元されるものの、自分1人の時にそれを実践できているかどうかチェックすることはかなり難しい。自分のことが一番分からないのです。でも、自分で実践できなければ意味がない。このところ、そんなジレンマを感じていました。

そこで、先週24日のBody Chanceの授業で校長のJeremy先生にこの疑問をぶつけてみました。AT指導暦30年を超えるこの巨人は、自分自身のAT実践において一体何に気をつけているのだろう?率直にそれが知りたいと思いました。

「日常生活では、本当にさまざまで数多くの出来事が起こる。それらにどのように向き合うかも同様に本当にさまざまで数多くのやり方があるけれども、、、大事なことはやはり頭と脊椎の協調作用かな。というか、そんなようなことだよ(”kind of “)。」

付言して、Jeremy先生は「生活の中でのさまざま状況における自分の気をつけ方についていろいろな例を挙げ、みなさんと同じように自分もやはりさまざまな雑多なものごとに当たるたびに自分の協調作用のことを思い出しては気をつけるそんな毎日なのです」と締めくくりました。

逐語的にこう言っていたかは別として、こんなようなことを言っていたと思います。

このレッスンを受けてから既に1週間が過ぎてしまいましたが、今日の今の自分の探求では、現実を知り、それを受け入れ、そのままで自分を使うという考え方でトライしています。ここの現実には、体の構造という現実もあれば、自分にとって不快なものは不快であるという現実もあれば、自分の願いについて考えたり行動したりすることは喜びであり自分に活力を与えるという現実もあります。

次回以降、もう少し掘り下げて整理したいと思います。