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足(その1)


今日から足に入ります。

腕を考えるとき、その始まりは鎖骨からと説明しました。足の場合には一体どこからが足なのでしょうか?足首から下。これは誰が考えても入りそうです。膝より下、いや太ももから、は誰も反対しなさそうです。では骨盤は?腰椎から足が始まっているといったら?ちょっと変です。でも動きを中心に考えるときあながちこれが変とも言い切れません。

歩くとき、骨盤はステップに合わせて右に傾いたり左に傾いたりします。そしてそれに合わせて腰椎も左に側屈したり右に側屈したりしてバランスを取ります。また、もも上げをする腸腰筋は腰椎から起こって大腿骨の付け根に付着します。

骨盤は左右の寛骨と仙骨でできています。仙骨は脊椎の続きであり若い頃は5つの別々の椎骨からできています。文献により差があるものの20代から30代で癒合して一つの仙骨になると言われています。また、寛骨ももともと腸骨、恥骨、坐骨という3つの別の骨からできており、こちらは10代で癒合すると言われています。これら3つの骨が出会うところは大腿骨の丸い頭が入るところであり、小さい頃から立ったり走ったりジャンプしたりして荷重をかけながら大腿骨の頭が入るソケットを育てつつ、最終的に骨化してしっかりした関節になります。丸い頭ということから想像がつくように、この関節は屈伸、内外転、回旋とかなり自由度が高い動きをします。

骨盤

股関節

次に膝関節は脛骨(けいこつ)平たい台の上に大腿骨が乗るような形をしています。基本的には曲げ伸ばしが得意な関節ではありますが、曲げた状態では脛骨を左右に回旋させることが可能です。椅子に座ったときにつま先を左右どちらにでも向けられるのはそのためです。立ち上がって膝を伸ばすとこの可動性は失われます。

膝関節

足首の関節は複雑な構造をしています。まず脛骨と腓骨(ひこつ)の先端でスパナのようにはさんでいるのが距骨(きょこつ)です。この骨はスパナと同じで前後に回転することしかできません。その下には踵骨(しょうこつ)があって、かかとはこちらの骨の一部です。距骨には筋肉は直接にはついていません。つまり距骨を直接動かすことはできないことになります。距骨がどのような角度で脛骨・腓骨と関節するかは踵骨やさらにその先の骨につく筋肉がどんな働き方をするかでいわば勝手に決まります。

足首の骨

膝を曲げたときの回旋や足首のスパナのような形を無視して動かそうとするといためやすいことが想像できると思います。また逆に過度に固めていても、足が地面に着いたときに自動的に衝撃を吸収する機能が働かず、やはりいためやすいと言えるでしょう。

今日は足(その1)でした。次回に続きます。

 

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