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こんにちは!

bodytune鍼灸マッサージの楠 洋介です。今日は、当院の施術のメニューと費用について説明させていただきます。

1.リカバリー・チューニング治療
怪我や痛み、難聴などの特定の不調や症状に対応します。最新の筋骨格系キネシオロジーや筋膜理論、解剖生理学などに基づいて不調や症状を取り除くために最も有効と考えられる方法を採用し、予防のための動作分析、改善方法についても1人1人にじっくり向き合って考え、オーダーメイドで治療いたします。治療内容は、鍼、灸、マッサージを全て含み、相客なし、マンツーマンで対応します。
料金:1回 90分 7500円
※ただし、お体を拝見して90分の施術が必要ないと判断すれば途中から基礎チューニング治療として対応させていただくこともあります。その場合の料金は基礎チューニングと同じになります。

2.基礎チューニング治療
なぜだか分からないがどことなく体調がすぐれない、眠りが浅い、季節の変わり目でどうもだるいといった不定愁訴や日常的な体調維持管理のために行います。古典東洋医学の理論に基づいて脈診、証立てをし、証にしたがって治療します。自分ではふだん気がつかないような微細なストレスから解放され、身も心も軽く楽になります。治療内容は基本的に鍼、灸のみ。相客がいる場合があります(カーテンで仕切られておりプライベートは確保されています)。
料金:1回 60分 3500円

料金は時間当たりにすると相場よりも若干おさえめとさせていただきました。けがや病気はなるべく早い段階で治療することが肝要です。このごろちょっと無理をしていてだるいな、疲れがたまっているな、とか気持ちがはりつめていて夜の寝つきが悪い、朝の目覚めがつらい、といった状態であれば鍼灸治療を受けていただくのに十分な理由となります。病気が本調子を発揮する前に対処するのが健康に生きるための秘訣です。そのためには施術にかかる費用はリーズナブルでなければなりません。このような理念のもと、上記のメニューと料金の設定となっております。なお、メニュー内容は当面2016年中は現行の内容でやらせていただき、将来的には適宜見直し・改善をしていく予定です。みなさまにより良い治療を提供させていただくべく、常に努力をおこたらず歩みを進めて参る所存です。

ご予約はお電話、メール、FBのメッセンジャー機能にてうけたまわっております。お気軽にご相談くださいませ。
電話:080-5899-5203
Eメール:kusunoki.yosuke@gmail.com
FBページ


夏を終えたきみに

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コンクール

気がつくとスズムシの声が聞こえます。日が落ちるとだいぶ涼しくなりました。夏の盛りのあのセミのけたたましさが懐かしく思い出されます。

吹奏楽コンクールもほとんどの地区で支部大会が終わったころでしょうか。僕にとってこの支部大会というのは結局越えることのできなかった壁でした。今でこそ楽器をコントラバスに変えてアマオケで弾いている僕ですが、元々の楽器との出会いは中学吹奏楽部でのTubaでした。それはそれは熱烈な吹奏楽オタクで、音楽といえば吹奏楽以外ありえなかったし管弦楽の名曲でも自分の中での決定版はどこそこの学校のコンクール実況録音盤というありさまでした。

毎年この時期がくるとそんなかつての自分を痛々しく思い出すと同時に自分が犯したある裏切りについての罪悪感がよみがえるのです。

当時その学校は指導に熱心なカリスマ先生が着任したこともあって、コンクールの成績も年を追うごとに地区から県、県から支部と階段を昇っていました。僕が入学したのはカリスマ先生が来てからちょうど3年目、前の年の支部大会通過を僅差で逃し今年は全国に行く!と盛り上がっていた時でした。練習は毎日9時ごろまで、休みもなくかなり厳しかったですが目標がはっきりしていたのと前の年の悔しさを上級生がみな共有していたのでしょう、不満の声は聞かれませんでした。甲斐あってその年は支部を通過し、晴れて全国大会へ。僕は楽器を始めたばかりの初心者でTubaは上級生が何人もいたので初めから選外でしたが、努力は裏切らないことそして来年は自分もあそこで吹いている、という強烈なすりこみを与えられるには十分な体験でした。

ところが、、、

翌年の3月、僕が2年生に上がる時に状況が大きく変わります。カリスマ先生が他の学校に異動することになったのです。そして、それまで合唱部の顧問をしていた別の先生が後任として吹奏楽部を引き継ぐことになりました。正直、僕らは合唱部をバカにしていました。年々着実にコンクールで成果を積み上げ、部員も100名を超えていた吹奏楽部と部員数ひとけたで何をしてるのかよく分からないような合唱部。初めから比較にならないしそんなとこの顧問がこっちに来るなんてあり得ないですから、そのくらいに思っていたでしょう。だから、その先生が吹奏楽部を引き継ぐにあたって合唱部が廃部になったことも、まあ1人で2つも見るのは大変だからな、くらいの印象しかありませんでした。

お互いを尊重する気持ちがない顧問と生徒の関係はしかし修正されることなくそのまま続きました。合奏中にあからさまにやる気のない態度を取るもの、練習に来なくなるもの、生徒の中でも全国大会出場メンバーになれたものとそうでないものの間で言い争いになったり、いろいろなあつれきが起こりました。そしてそんな状況でも練習の量は以前と変わらず、前顧問の時に来てもらっていたパートごとの外部トレーナーもそのまま継続して、外身だけは全国大会目指す体制が残されていて、まるで壊れた機械がネジが欠けてようが軸が折れてようがおかまいなしに稼働しているような状態でした。僕はといえば先生なんか誰でもどうでもよくてコンクールで勝つことしか考えてなかったので、内心の敬意がまったくないのに表面上は文句も意見もなく先生の棒や指導にしたがっていました。今となっては確認のしようがないですが、先生からしたら数少ないまだ信頼できる方の生徒だったと思います。

そしてむかえた3年生の時の支部大会。あの時も土から出遅れたセミがまだ鳴いていました。銀賞、僕にとっての敗北の夏が終わりました。

でもまだ部活は引退ではありません。あのころはわりに受験がのんびりしていたのか、いわゆる連盟のコンクールのあと、11月か12月ごろに他の団体主催の大会にも出て3年生は引退でした。こちらの大会は予選がなかったか、あるいはテープ審査でいきなり本会場で演奏だったのでコンクールというより発表会のような雰囲気。いくぶん気楽に参加できたので時期が遅くても出ていたのかもしれません。

でも、出ませんでした。僕が終わらせたからです。正確にいうと3年生の一部に受験勉強に専念したいから早く引退したいという声があり、でもそれを直接先生に言いに行くことができなくて、ある程度先生との信頼というかパイプが残っていた僕を通じて言ってもらおうということになったのです。僕はそのころ支部大会の結果に心底がっかりしていて、努力しても報われなかったしもう本当にどうでもいいという心境でした。最後の出番に取り組むという強い気持ちがない代わりに出ないで受験に専念という考えもありませんでした。本当になんのはっきりとした考えもなしになぜか乗ってしまい、先生に話に行ったのです。

「下級生がかわいそうですよ」と言われたような気がします。先生の目に光るものがあったような気もします、、、はっきりとは覚えていません。後日、一人だけ後輩の女の子が訪ねてきて「どうして3年生は出ないんですか?」と聞かれたことは覚えています。でもなんと答えたかは忘れました。結局、編成が組めないので部全体として不参加になったと記憶しています。

中学を卒業し進学した高校で僕は吹奏楽部には入りませんでした。あれほど自分全部をかけて思いをつめこんだ部室にOBとして再訪することも、今日までのところ一度もしていません。

今になって卒業アルバムを見返してみると先生が若かったことに驚きます。20代半ばくらいに見えます。こっちも14や15なんですごく上に思っていたけど今の自分は当時の先生よりずっと年上になってしまいました。そして合唱部が廃部になったのは人数が少ないから、というのもウソだと分かります。もっと少ない人数の部活がしっかり残ってるからです。音楽の先生も2人いました。あまり考えないようにしていましたがその2人ともが吹奏楽部についていました。いろいろ大人の事情があったんだろうな、先生も大変だったね、、、と今なら思いがいたります。

音楽に勝ち負けを持ちこむくせを直すにはその後ずいぶん時間がかかりました。あのころのことを直視するのは今でもつらい気持ちがともないます。でも少しずつ見えるものは増えてきました。お互い自分は不幸だという思いをもって顧問と生徒という関係に入ってしまったけど、先生の方が少し大人だった分だけ早めに割り切って、僕らがそうしたよりも多くを僕らに与えてくれていました。先生、ありがとうね。うわべだけでなく今ならそう思います。

夏を終えたばかりのきみには分からないかもしれないけれど。


診療日のご案内(9月)

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9月の診療日をご案内いたします。ただいまホームページの大幅書き換えにつき、当面の間、こちらのブログからご案内させていただきます。

そのままの表示ですと診療開始時間の9:00が表示されていて終業時間が見えません。「診療時間」という文字をクリックしていただくと9:00~21:00などのように始業時間と終業時間が表示されるようになります。より見やすいカレンダーとホームページからの予約フォームを現在構築しており、完成までの間、ご不便をおかけしますがよろしくお願いいたします。

ご予約はお電話、メール、FBメッセージにてうけたまわっております。
電話:080-5899-5203
Eメール:kusunoki.yosuke@gmail.com
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茯苓とコーンの炊込み

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トウモロコシご飯

梅雨入りしました。じめじめとうっとうしい日が続きますね。

こんな時にぴったりの薬膳を試しに作ってみました。といってもだいぶ材料をはしょっているのでなんちゃって薬膳ですが。ご飯以外のも写っていますが、お茶碗だけだと絵的にさびしいのであれです。

作り方はいたってシンプルで、生薬の茯苓(ぶくりょう)を煎じた汁でトウモロコシご飯を炊きます。トウモロコシは芯ごと入れて、ヒゲがまだ黒くなっていなければそれも一緒に炊き込んでしまいます。

茯苓は余分な水分を取り除く作用があり、脾を元気にします。漢方薬局などで取り扱っていますが、通常はほかの生薬と配合されて漢方薬の形になっているのでこれだけを入手するのは難しいかも知れません。僕は漢方薬局からの通信販売で取り寄せました。中国ではこれを材料にしたお菓子があったり、スーパーでも扱っているようです。こちらのブログによると、西太后が使っていたとか美肌効果とかいろいろすごいみたいです。僕のお肌では、う~んよく分かりませんでした。でも、何となくふくらはぎまわりが軽くなったかな。一回食べた程度ですから、あくまでも「気がする」程度ですが。

ご紹介のレシピは鍼灸学校時代にオプションでとった中医薬膳の講義で教えてもらったものです。本当はうるち米を使っていて、炊けた後に生姜や紫蘇の葉の刻んだのを混ぜ合わせるなどもう少し手が込んでいますが、うちの冷蔵庫になかったのであるもので作ってみました。トウモロコシもまた脾との相性がよくむくみを取るので、茯苓がなければトウモロコシを炊き込むだけでも立派になんちゃって薬膳です。ヒゲを入れる場合は長いままだと食べにくいので、短く切るのがおすすめです。気のせいかもしれませんが、ヒゲ入れた方がご飯がより黄色に染まってサフラン・ライスぽくなります。


水銀に関する水俣条約

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水銀に関する水俣条約というものをご存知でしょうか?

これは水俣病などの水銀による健康、環境被害を教訓として、こうしたことが将来再び起こらないように世界レベルで水銀を管理していきましょうという条約です。名前に水俣とあるように、日本政府も制定に深く関与して2013年に熊本で採択、署名されました。

この条約を受けて、2020年から水銀を使った製品の製造、輸出入が原則として禁止となるそうです。身近なところでは、体温計、血圧計がありますが、この頃の新しい製品であれば水銀非使用でしょうから、その多くは病院やご家庭で持ってはいるけど既に一線では使われなくなったものでしょう。実は我が家でも探したら1つ出てきました。

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こういったものは思い立った時にアクションを取らないと悪気なく普通の燃えないゴミで出してしまいかねません。実際、分からないで出したゴミに含まれていたであろうこうした水銀が清掃工場で燃やされてしまい、基準値オーバーで焼却炉停止に追い込まれることがあるそうです。

練馬区のホームページで確認しましたら、一般区民の場合はゴミの回収業者さんに手渡しか清掃事務所に持込、事業者の場合は処理業者に委託だそうです(各自治体で異なるとは思いますが)。病院などでは古い体温計や血圧計なんかの形で大量に保管していることもあり、各地の医師会を中心に精力的に自主回収がすすめられているとか。わたくしも近日中に最寄りの清掃事務所に持っていこうと思います。