bodytune

Archive for September, 2016

診療日のご案内(10月)

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10月の診療日をご案内いたします。

そのままの表示ですと診療開始時間の9:00が表示されていて終業時間が見えません。「診療時間」という文字をクリックしていただくと9:00~21:00などのように始業時間と終業時間が表示されるようになります。より見やすいカレンダーとホームページからの予約フォームを現在構築しており、完成までの間、ご不便をおかけしますがよろしくお願いいたします。

ご予約はお電話、メール、FBメッセージにてうけたまわっております。
電話:080-5899-5203
Eメール:kusunoki.yosuke@gmail.com
FBページ

 


bodytuneの衛生管理について

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多剤耐性細菌の院内感染対策など病院においては従来に増して徹底が求められている衛生管理ですが、鍼灸の治療院についても例外ではありません。今日はbodytuneの衛生管理についてお話いたします。

1.手洗い・手指消毒について
お客さまの体や鍼に直接触れることになる手先の衛生状態については特別に気を使っています。手洗いにはミューズのノータッチ式ハンドソープを使用。これですと固形せっけんやプッシュ式ハンドソープと違って余計なところに手を触れる必要がありません。手洗い後は使い捨てのペーパータオルで水気を拭き取ります。また施術直前にもアルコールスプレーで再度消毒を徹底しています。

2.鍼について
bodytuneで使っている鍼はすべて滅菌済のディスポーザブル鍼(使い捨て鍼)です。1本1本個別にパッキングされたものを使用する直前に開封しています。ディスポーザブル鍼は、鍼を刺入する際に患者さんの体に立てる鍼管についても、プラスチック製のものがセットでパッキングされていますので衛生的に安心です。なお、まれに金属製の使い捨てではない鍼管を用いることもありますが、そうした鍼管は3.に述べるような滅菌消毒を行っています。

3.滅菌消毒について
使い捨てにできない器具として上述の金属製の鍼管やシャーレなどがありますが、これらについては滅菌パックに個別包装した上で高圧蒸気滅菌器にかけています。滅菌パックは滅菌が適切に行われると印字の色が変わるようになっており、滅菌行程になにか不具合があれば分かるようになっています。パックそのものも器具を外部の細菌から遮断する性能がありますので、開封するまで滅菌された状態を保ちます。また、高圧蒸気滅菌器はヨーロッパ最高基準であるクラスBをクリアした製品を導入しています。クラスBとは「あるゆるタイプのパックされたもの、中空のもの、固形のもの、孔のたくさん空いたもの」の滅菌を適切に行うことができるということです。金属製の鍼管のような中空のものを繰り返し使用するためには不可欠と考えました。


施術の流れ

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1.まずはじっくりとお話をうかがうところから
どんな不調やお悩みがあっていらしたのかじっくりとお話をうかがいます。必要に応じて簡単な検査をさせていただくこともあります。

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2.脈診・腹診

ベッドに横になっていただき、両手首に触れて脈を診させていただきます。脈の強さや振れ方によって表面からは分からない体の中の状態をうかがい知ることができます。また、肘から先、膝から下の筋肉の張り具合なども直接触れて圧したりなどしながら状態を診させていただくこともあります(施術の内容としてマッサージや指圧を入れると判断した時には3.施術の中で診させていただいています)。次に、お腹に直接触れさせていただき、時には圧したりもしながら痛みがないか硬いところや冷えがないかなどを調べます。東洋医学では五臓六腑の働きを大切に考えています。例えば足首や指が痛いといった場合でも、その症状はまわりまわって五臓六腑の何らかの不調や変動と関わりがあると考えます。そのためお腹の状態も診ながら表に現れている直接の症状を取り去るには何が適切かを考えていきます。

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3.施術
脈診や腹診で診たお身体の状態を踏まえて、これから行う施術の内容をご説明し、施術に入ります。施術の途中で再度脈を診たりしながら常に全身の状態に気を配りながら進めて参ります。全身の調整をしながら問題となっている症状を取り去っていきますので、症状のないところに鍼やお灸をすることもあります。通常はお腹と背中、手足は肘から先と膝から下の部分が多いです。タイトなジーンズなどで出せない場合には、当院備え付けの服に着替えていただくこともあります。

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4.施術の終了と今後のご説明
症状の改善やその他お身体の状態を確認して施術を終了します。施術後に今後の施術計画や気をつけた方が良いことなどをご説明させていただきます。1回で著しく改善されるケースもありますが、症状によっては数回の施術が必要となることもあります。お一人お一人の置かれた環境やお仕事の状況なども考慮しながら、お身体を良くするためにできる限りのことをさせていただきます。時間外、出張施術などについてもできる限りのご対応をしますのでお気軽にご相談ください。お客さまの不安を少しでも軽く、笑顔になっていただけることを日々の活力にがんばって参ります。
sejutsugo


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こんにちは!

bodytune鍼灸マッサージの楠 洋介です。今日は、当院の施術のメニューと費用について説明させていただきます。

1.リカバリー・チューニング治療
怪我や痛み、難聴などの特定の不調や症状に対応します。最新の筋骨格系キネシオロジーや筋膜理論、解剖生理学などに基づいて不調や症状を取り除くために最も有効と考えられる方法を採用し、予防のための動作分析、改善方法についても1人1人にじっくり向き合って考え、オーダーメイドで治療いたします。治療内容は、鍼、灸、マッサージを全て含み、相客なし、マンツーマンで対応します。
料金:1回 90分 7500円
※ただし、お体を拝見して90分の施術が必要ないと判断すれば途中から基礎チューニング治療として対応させていただくこともあります。その場合の料金は基礎チューニングと同じになります。

2.基礎チューニング治療
なぜだか分からないがどことなく体調がすぐれない、眠りが浅い、季節の変わり目でどうもだるいといった不定愁訴や日常的な体調維持管理のために行います。古典東洋医学の理論に基づいて脈診、証立てをし、証にしたがって治療します。自分ではふだん気がつかないような微細なストレスから解放され、身も心も軽く楽になります。治療内容は基本的に鍼、灸のみ。相客がいる場合があります(カーテンで仕切られておりプライベートは確保されています)。
料金:1回 60分 3500円

料金は時間当たりにすると相場よりも若干おさえめとさせていただきました。けがや病気はなるべく早い段階で治療することが肝要です。このごろちょっと無理をしていてだるいな、疲れがたまっているな、とか気持ちがはりつめていて夜の寝つきが悪い、朝の目覚めがつらい、といった状態であれば鍼灸治療を受けていただくのに十分な理由となります。病気が本調子を発揮する前に対処するのが健康に生きるための秘訣です。そのためには施術にかかる費用はリーズナブルでなければなりません。このような理念のもと、上記のメニューと料金の設定となっております。なお、メニュー内容は当面2016年中は現行の内容でやらせていただき、将来的には適宜見直し・改善をしていく予定です。みなさまにより良い治療を提供させていただくべく、常に努力をおこたらず歩みを進めて参る所存です。

ご予約はお電話、メール、FBのメッセンジャー機能にてうけたまわっております。お気軽にご相談くださいませ。
電話:080-5899-5203
Eメール:kusunoki.yosuke@gmail.com
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夏を終えたきみに

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コンクール

気がつくとスズムシの声が聞こえます。日が落ちるとだいぶ涼しくなりました。夏の盛りのあのセミのけたたましさが懐かしく思い出されます。

吹奏楽コンクールもほとんどの地区で支部大会が終わったころでしょうか。僕にとってこの支部大会というのは結局越えることのできなかった壁でした。今でこそ楽器をコントラバスに変えてアマオケで弾いている僕ですが、元々の楽器との出会いは中学吹奏楽部でのTubaでした。それはそれは熱烈な吹奏楽オタクで、音楽といえば吹奏楽以外ありえなかったし管弦楽の名曲でも自分の中での決定版はどこそこの学校のコンクール実況録音盤というありさまでした。

毎年この時期がくるとそんなかつての自分を痛々しく思い出すと同時に自分が犯したある裏切りについての罪悪感がよみがえるのです。

当時その学校は指導に熱心なカリスマ先生が着任したこともあって、コンクールの成績も年を追うごとに地区から県、県から支部と階段を昇っていました。僕が入学したのはカリスマ先生が来てからちょうど3年目、前の年の支部大会通過を僅差で逃し今年は全国に行く!と盛り上がっていた時でした。練習は毎日9時ごろまで、休みもなくかなり厳しかったですが目標がはっきりしていたのと前の年の悔しさを上級生がみな共有していたのでしょう、不満の声は聞かれませんでした。甲斐あってその年は支部を通過し、晴れて全国大会へ。僕は楽器を始めたばかりの初心者でTubaは上級生が何人もいたので初めから選外でしたが、努力は裏切らないことそして来年は自分もあそこで吹いている、という強烈なすりこみを与えられるには十分な体験でした。

ところが、、、

翌年の3月、僕が2年生に上がる時に状況が大きく変わります。カリスマ先生が他の学校に異動することになったのです。そして、それまで合唱部の顧問をしていた別の先生が後任として吹奏楽部を引き継ぐことになりました。正直、僕らは合唱部をバカにしていました。年々着実にコンクールで成果を積み上げ、部員も100名を超えていた吹奏楽部と部員数ひとけたで何をしてるのかよく分からないような合唱部。初めから比較にならないしそんなとこの顧問がこっちに来るなんてあり得ないですから、そのくらいに思っていたでしょう。だから、その先生が吹奏楽部を引き継ぐにあたって合唱部が廃部になったことも、まあ1人で2つも見るのは大変だからな、くらいの印象しかありませんでした。

お互いを尊重する気持ちがない顧問と生徒の関係はしかし修正されることなくそのまま続きました。合奏中にあからさまにやる気のない態度を取るもの、練習に来なくなるもの、生徒の中でも全国大会出場メンバーになれたものとそうでないものの間で言い争いになったり、いろいろなあつれきが起こりました。そしてそんな状況でも練習の量は以前と変わらず、前顧問の時に来てもらっていたパートごとの外部トレーナーもそのまま継続して、外身だけは全国大会目指す体制が残されていて、まるで壊れた機械がネジが欠けてようが軸が折れてようがおかまいなしに稼働しているような状態でした。僕はといえば先生なんか誰でもどうでもよくてコンクールで勝つことしか考えてなかったので、内心の敬意がまったくないのに表面上は文句も意見もなく先生の棒や指導にしたがっていました。今となっては確認のしようがないですが、先生からしたら数少ないまだ信頼できる方の生徒だったと思います。

そしてむかえた3年生の時の支部大会。あの時も土から出遅れたセミがまだ鳴いていました。銀賞、僕にとっての敗北の夏が終わりました。

でもまだ部活は引退ではありません。あのころはわりに受験がのんびりしていたのか、いわゆる連盟のコンクールのあと、11月か12月ごろに他の団体主催の大会にも出て3年生は引退でした。こちらの大会は予選がなかったか、あるいはテープ審査でいきなり本会場で演奏だったのでコンクールというより発表会のような雰囲気。いくぶん気楽に参加できたので時期が遅くても出ていたのかもしれません。

でも、出ませんでした。僕が終わらせたからです。正確にいうと3年生の一部に受験勉強に専念したいから早く引退したいという声があり、でもそれを直接先生に言いに行くことができなくて、ある程度先生との信頼というかパイプが残っていた僕を通じて言ってもらおうということになったのです。僕はそのころ支部大会の結果に心底がっかりしていて、努力しても報われなかったしもう本当にどうでもいいという心境でした。最後の出番に取り組むという強い気持ちがない代わりに出ないで受験に専念という考えもありませんでした。本当になんのはっきりとした考えもなしになぜか乗ってしまい、先生に話に行ったのです。

「下級生がかわいそうですよ」と言われたような気がします。先生の目に光るものがあったような気もします、、、はっきりとは覚えていません。後日、一人だけ後輩の女の子が訪ねてきて「どうして3年生は出ないんですか?」と聞かれたことは覚えています。でもなんと答えたかは忘れました。結局、編成が組めないので部全体として不参加になったと記憶しています。

中学を卒業し進学した高校で僕は吹奏楽部には入りませんでした。あれほど自分全部をかけて思いをつめこんだ部室にOBとして再訪することも、今日までのところ一度もしていません。

今になって卒業アルバムを見返してみると先生が若かったことに驚きます。20代半ばくらいに見えます。こっちも14や15なんですごく上に思っていたけど今の自分は当時の先生よりずっと年上になってしまいました。そして合唱部が廃部になったのは人数が少ないから、というのもウソだと分かります。もっと少ない人数の部活がしっかり残ってるからです。音楽の先生も2人いました。あまり考えないようにしていましたがその2人ともが吹奏楽部についていました。いろいろ大人の事情があったんだろうな、先生も大変だったね、、、と今なら思いがいたります。

音楽に勝ち負けを持ちこむくせを直すにはその後ずいぶん時間がかかりました。あのころのことを直視するのは今でもつらい気持ちがともないます。でも少しずつ見えるものは増えてきました。お互い自分は不幸だという思いをもって顧問と生徒という関係に入ってしまったけど、先生の方が少し大人だった分だけ早めに割り切って、僕らがそうしたよりも多くを僕らに与えてくれていました。先生、ありがとうね。うわべだけでなく今ならそう思います。

夏を終えたばかりのきみには分からないかもしれないけれど。